【博士課程への進学】メリットとデメリットを博士進学を断念した院生がお伝えします。

【博士課程への進学】メリットとデメリットを博士進学を断念した院生がお伝えします。

こんにちは。理系大学院生の晴政と申します。

 

博士課程に進学するかどうかを悩む学生は少なくはないと思います。

書くいう私も私もその一人でした。

 

私は、大学院進学時は、博士に進むつもりでいましたし、M1の段階でファーストオーサーで論文は出しているので、実績的にも問題はありませんでした。

さらに、私の研究室では、ポスドクが大量にいましたので、博士に進学するとどうなるかといった情報はかなり入ってきました

 

そんな私が、なぜ博士課程に行かなかったのかを説明いたします。

 

この記事では、博士課程に行こうか迷っている人に対して、博士に行かなかった人間の立場から、博士課程のメリット、デメリットを書いていこうと思います。

 

博士進学するメリット

 

海外でも通用する

 

海外では、基本的に博士課程を卒業しないと相手にされません

修士課程卒業は落ちこぼれとみなされ、舐められます。

 

企業に勤める場合、今後、海外展開を盛んにすることがトレンドですが、そのトレンドは、内需の先細りなどから今後も確実に続くと思います。

そのため、日本企業に入っても海外で働く可能性が十分にあるということです。(某化学メーカーは出張ベースであればほぼ全員が海外に行っています)

その際、博士課程をもっていれば当然、有利に働くことでしょう。

 

生涯所得が高くなる

 

博士課程卒業者は、一般的に、昇進しやすいです。

そのため、生涯賃金は高くなることが多いです。 (今の日本では、終身雇用制度がなくなりつつあるので、将来的には、同じくらいになるかもしれません…)

 

アカデミックの道に進める

 

これが一番、メリットとしては大きいと思います。

将来的に、自分の研究室を主催して、自分のやりたい研究をすることができるというのは、研究好きな人にとっては大変、魅力的だと思います。

 

余談ですが、修士卒でも一応は、アカデミックの道にすすむことはできます。

しかし、それは、企業である程度、実績を上げた場合のみです。

 

奨学金がもらえる

 

名前の知れた大学では、博士に進学すると学費は基本的に無料になります。

これは、学振とは、別で大学、もしくは国から補助してもらえるためです。

そのため、博士進学にあたってお金の心配はありません。

 

博士進学するデメリット

 

就職が難しくなる

 

工学から遠い分野の研究の場合、就職難易度は飛躍的に難しくなります

なぜなら、企業の博士採用は、研究内容とのマッチングを強く重視するからです。

 

また、博士の場合、なれる職種が限られるので、そこも就職難易度を押し上げる要因です。

 

追記

最近、企業では、博士の採用を増やそうとしています。

また、少子化の関係から、博士の絶対数が減るので、今よりは、就職難易度が下がることが予想はされます。

 

給料がもらえない

 

研究室によっては、RA, TAなどで、お金がもらえるところもありますが、大抵は、無賃です。

メリットの項で書きましたが、学費分は、国などから支給はされます。

 

しかし、同じ年代の稼ぎと比べると多くても1/3程度しかもらえません。

そのため、修士卒の同世代を見るとジェラシーを感じるかもしれません。

 

アカデミックに進めない

 

アカデミックに進むには、企業で実績を出して定年したらなることができるケースもありますが、かなり狭い門です。

 

卒業が大変

 

最悪の場合、卒業できない場合があります。

どこの大学でもそうだと思いますが、博士卒業要件には、論文投稿が義務づけられています。

 

つまり、論文がジャーナルに通らなかったら卒業できないのです。

 

研究は、成果が出るかどうかというのは、最終的には運が絡んでくることが多いので、ストレートで卒業できないことも多いです。

そして、そのまま、博士中退として、どこかに消えていくというのはそう珍しい話ではありません。

 

つまり、生半可な気持ちで進学すると卒業できない可能性が高いのです。

 

まとめと私の考え

 

まとめるとメリットは、

  • アカデミックに進める
  • 海外でも通用する

 

デメリットは、

  • 就職が難しい
  • 卒業が難しい

です。

 

私自身、博士に進学するかしないかというのはかなり悩みました。

 

私は、将来的に、「自分の研究として新たな発見をしたい」と考えていたので

 

実際にメリット、デメリットを上げましたが、私の場合は、博士課程に進学した三人の先輩のお言葉によって、博士ではなく、修士課程卒業の道を進もうと決意しました。

 

メリットどうこうではなく、自分がやりたいからこの道に進んだ

 

これは、博士課程に進んだ三人の先輩と恩師がおっしゃっていた言葉です。

 

4人とも全く同じ内容を口にしていました。

このようにメリット、デメリットなどと打算的に考えるのではなく、メリットなどは気にせず自分の道を信じて進むくらいの「覚悟」がないと博士進学は難しいのだなと悟り、修士課程での卒業を決意しました。

 

この書き方では、修士課程での卒業を後悔しているように聞こえますが、結局、自分のやりたい道には進むことはできたので後悔はしていません。

 

 

話がそれてしまいましたが、「博士に進むにはメリット、デメリットを考慮するだけでなく、本当に博士課程に進む覚悟があるのか」ということをよく考えたほうがいいと思います。

 

長くなってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとおうございました。